なぜそうなったのか?
原因を考えてから過不足のない治療法を検討します。
理由が分からなければまた同じことが起きてしまいます。
写真やレントゲンで記録し処置の内容や方法を考えます。
これらの記録が治療の内容や経過の説明に役立ちます。
人間の記憶頼りでは経過からその治療の妥当性を判断することは出来ません。治療法決定のためにも経過を追っていく上でも記録はとても大切になってきます。
今後はどうなっていくのか?
どうすれば治療が長持ちするのか、いつどんな治療を
おこなうのが長持ちにつながるのかを考えて治療いた
します。
治療が終わってからは、メンテナンスが始まります。
どのように変化していくのか?
治療の効果はどうであったのか?
生体の変化に対応出来ているのか?
変化に対応出来るように見守っていきます。
当院に初診でお越しいただいた患者さんです。
お口の中は多くの虫歯があり抜歯しか治療法がない歯も何本か認めます。
驚いたのはこれだけ虫歯が多いにもかかわらず自費診療で治療した金歯は治療後の状態を保っていました。(当院でおこなった治療ではありません。)
歯科医師になりたての頃、私は保険診療でも自費診療でもその後の経過に大きな差はないのではないかと考えておりました。歯科医と患者さんが相手にしているのは殆どが細菌が原因の病気、虫歯と歯周病です。
この細菌の大きさを考えればどんなに突き詰めて精度を高めて治療を行っても細菌の入る隙間が全くない治療は難しいと考えていたからです。
しかし保険診療と自費診療では治療の精度が変わってきてしまうのは事実です。型とりの材料、型とりの型枠、模型を作るための石膏、技工士さんの技術代、医院でかけられる時間、、、、、全てが違うので精度の差は絶対に出てしまいます。この精度の差は1mmに満たないものですが、お口の中で細菌が原因の病気に対しては相当な差であると感じます。
勿論、保険診療でこれらの材料を使用出来ればいいのですが日本の歯科保険診療は治療法とかけられる費用が定められいます。この制度により治療費を抑えることが可能ですが十分な時間と自由な材料を使用できる自費診療と比較するとどうしても再発傾向が高くなってしまいます。
保険診療でも自費診療でもあるいは治療を受けないという選択でも正解はありません。ご自身が納得していただければそれで結構です。選択のお手伝いを致しますのでなんでもお尋ね下さい。